NPO法人 北海道がんサポーティブケア協会

協会概要

前代表理事あいさつ

私共は長きに渡り、がん治療の専門医として抗癌剤や放射線、それらと並行しての緩和ケアを実践してきました。最近のがん治療の進歩は、多くの患者さんを治癒に導いており、また治癒までには至らなくても生存期間の延長を導いております。

その過程において、患者さんは様々な悩みや辛さを経験します。具体的には痛み、しびれ、脱毛、嘔気、皮膚障害などがあり不眠、不安(うつ)、なども比較的よくみられます。

そのような患者さんが、悩みや辛さを解決したいとネットで検索すると、有効ではない、あるいは有害な、そして的外れなアドバイスや悪徳商法が溢れていることを憂いております。

私共北海道の基幹的病院に勤務するがん治療専門医グループは、がんに対する正しい知識を適切に啓蒙するために2020年7月にこの協会を設立しました。この協会は、日本がんサポーティブケア学会(JASCC)と連携しており、この日本の代表的な組織と協力しながら北海道のがん治療を進めていきたいと考えています。

北海道のがん患者さんが悩みや辛さを感じたら、このホームページをクリックし自分に該当する部分を探すと、どこに相談したらいいか、どこに行ったら良いかが分かりあるいは、その症状の原因や背景知識を知る事で安心できる事を目標にホームページを作成していくつもりです。全ての悩みが解決できるわけではありません。どうしようもない事もありますが、それでも「どうしようもないのが現状である」ときちんと認識することで納得できることがあるかもしれません。

患者さんには正確な知識で安心や納得を得て頂けたら幸いです。

医師、看護師などの医療者を対象とする講演会も随時行っていきます。

医療者には、日進月歩な治療と有害事象の情報をupdateして頂く機会を提供できれば幸いです。

2020年7月20日

HASCAP 前代表理事 東札幌病院 平山泰生